SIMULIA Abaqus 2018リリースのお知らせ
2018.05.17
有限要素解析「Abaqus」の 最新2018バージョンがリリースされましたので新機能についてご案内いたします。
目次
Abaqus2018の新機能
材料と要素の機能強化
- マルチスケール材料モデリング機能が強化され、以下をサポート。
- 熱伝導、温度変位連成、線形摂動
- 手順
- ミクロレベルの結果の履歴出力
- 大規模な回転での繊維配向の更新
- 精度とパフォーマンスの向上
- 熱材料と内部発熱をモデリングする新しいユーザー・サブルーチンをAbaqus/Explicitに導入
- Abaqus/Explicitで線形ピラミッド要素C3D5と線形ハイブリッド四面体C3D4Hの使用が可能
- Abaqus/Standardの3Dガスケット要素ライブラリに温度自由度を追加
一般接触の機能強化
- Abaqus/Explicitの一般接触で2Dおよび軸対称解析をサポート
- Abaqus/Standardの一般接触で解析剛対面をサポート
- Abaqus/Standardで接触面の土台要素のユーザー指定応力に基づく初期接触応力の計算が可能
- 新しい接触出力変数に接触面への接触圧力のスカラー統合を追加
- Abaqus/Explicitで現在の設定に基づいて一般接触のフィーチャーエッジを更新して、シミュレーションの効率と精度を向上
- 基礎表面プロパティと組み合わせ規則に基づき摩擦係数の指定が可能
線形力学の機能強化
- 構造固有値、音響固有値、結合構造音響固有値の手順でエネルギー出力をサポート
- Abaqus/Standardで温度依存の粘性減衰と構造減衰の指定が可能
- 複雑な固定値ソルバーおよびブレーキ音ワークフローのパフォーマンスが大幅に向上
- ハイブリッドCPU-GPUによる定常状態動力学法の実施でパフォーマンスが大幅に向上
- 結合構造音響定常状態動力学の構造エネルギー・フロー、電力フロー、音響放射エネルギー/電力を計算可能
モデリングと視覚化の機能強化
- Abaqus/CAEのボルト荷重機能の操作性が大幅に向上
- 事前定義されたフィールド変数をAbaqus/CAEで定義可能
- Abaqus/CAEで定義した線形拘束方程式に複数のノードの追加が可能
- メッシュに使用するデフォルトの要素タイプを環境ファイルで指定可能
- フリーボディダイアグラムが複合固体要素をサポート
- 離散要素法(DEM)のレンダリング性能が大幅に向上
- 事前定義された未分類ノード・セットからのパス作成をパス・プロット・ツールがサポート
その他の主な機能強化
- 過去のさまざまなシミュレーションから結果のインポートが可能
- シミュレーション中に要素の部分的な有効化の指定が可能
- Abaqus Scripting Interfaceによりマルチスケール材料モデリング・コマンドをサポート
- 非対称マトリックス入力をサポート
- オイラー・タイプの入出条件をSPHシミュレーションの指定が可能
バージョンアップの方法について
弊社にてライセンス契約のお客様で、最新製品へバージョンアップを希望される方は、担当営業までご連絡ください。お客様のシステム環境を確認させていただいた後、最新版のソフトウェア及びライセンスキーを手配いたします。
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