技術顧問のコラム

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第11回 商品開発力・設計力を高めるための施策

2019.04.15

支援技術開発時代の集大成として、商品開発力や設計力を高めるための施策を自分なりに整理してお話しします。現在は変革の時代で業務改革が必要であり、その変革の一つとして開発プロセスの革新があります。制御システムが高度化および複雑化し、開発品質や効率に苦しんできた制御系において急速に開発プロセス革新が進行し…

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第10回 商品性目標未達成による手戻りの課題

2019.03.04

第10回は、商品性目標未達成による手戻りの課題に取り組んだ経験をお話しします。エンジン開発にも低炭素化の一環で厳しい軽量化目標が課され、NV(音振動)等の商品性は設計段階で定量的な予測が難しく、開発に与える影響も大きく重点課題の一つになっていました。そこで、ハードウェアに1次元シミュレーションを用い…

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第9回 耐久試験における手戻り防止プロジェクト

2019.02.11

第9回は、信頼性課題、設計段階で劣化寿命を定量的に予測し手戻りを未然防止する課題に取り組んだ経験についてお話します。 耐久試験の手戻りは劣化事象が最大の弱点で、設計要件は十分ではなくシミュレーションも苦手な領域です。単体試験でのパラメータスタディでの実験検証やロバスト設計を行うために品質工学のパラメ…

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第8回 設計手戻り防止プロジェクト始動

2019.01.11

第8回より開発支援開発時代の体験談を3回に分けてのお話です。海外駐在や他部門を経て久々に古巣の四輪R&Dセンターに戻りました。エンジン開発現場はラインナップの刷新時期を迎え多忙を極めており、かつて開発責任者として苦労した設計手戻りを抜本的に解決できないでいました。…

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第7回 パワートレイン部門長としての海外駐在時代

2018.12.10

第7回は海外駐在時代の体験談で、海外研究所におけるパワートレインの部門長として、文化の違いや言語の壁に苦しみ、現地開発をしながら現地スタッフの育成と組織としての開発力強化に取り組んだ時代についてお話します。…

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第6回 マネージメントの醍醐味を知った部門長時代

2018.11.05

第6回はエンジン設計部門長時代の体験談についてお話しします。 管理職の経験も浅く未熟な部門長として、大きな組織をマネジメントすることの難しさに悩み多くの失敗もしながら、開発を支援する施策を着実に積み上げていき、マネジメントの醍醐味を知った時期でした。…

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第5回 時代を先取りする新エンジン開発

2018.10.01

第5回は新エンジンの開発責任者として企画や開発に悩み苦しんだ経験のお話です。企画段階では将来を予測し競合他社に勝つために高めの目標設定を行い、開発段階では目標達成に苦しむというジレンマがあり、加えて多目的な開発目標間のトレードオフやバランスに悩むことになりました。…

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第4回 組織と仕組みで設計品質を支える管理職時代

2018.09.06

私の管理職時代は、責任や行動に悩み苦しんだ時代であり、部門責任者への通過点として避けては通れない時期でもありました。1990年代、自動車業界はグローバル競争の幕開けとなり、90年代後半にはラインナップの一括刷新の時期を迎えます。最新技術を積極的に取り入れ、時代を先取りするエンジン群を開発するという、…

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自動車技術会春季大会 寄稿 後編 支援系企業編

2018.09.01

技術顧問のコラム特別編として、自動車業界にて長年エンジン設計に従事してきた技術顧問の視点で、自動車業界の最新技術動向をお伝えします。第1回は製造系企業編(自動車・部品・素材等)、第2回は支援系企業編(計測・解析等)です。自動車技術展の視察の観点は「定点観測により、本質的な変化を捉える」ことです。毎年…

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第3回 企業成長と設計プロセスの標準化

2018.07.13

私の中堅時代は結果として最も成長した時期です。1980年代はリンバーンから酸化触媒等を経て、三元触媒システムの確立によりガソリンエンジンの排ガス対策に一定の目途が立ち、エンジンは高出力化へと進化していく時代でした。北米市場への輸出をベースに企業も大企業へと成長し、個人ベースの設計は限界となり、エンジ…

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